つみたてNISA時代の正解:経済成長を信じるということ

こんにちは、作家のれおんです。
今回は「経済は成長していくと信じることが大事」というお話です。

将来への不安というのは、今この瞬間を生きる時にとても邪魔になります。

せっかく遊んでいる時に、「こんなことをしていたら将来お金がなくなってしまうかもしれない」などと考えてしまうようでは、今を楽しむことなんてできません。

お金の不安を解消するというのは、とても重要なことなのです。

お金の不安を解消するというのはなんだか難しい話のようにも思えますが、実際のところ至って単純明快です。

なぜならお金の不安を解消するためには、「収入の一部を投資に回して、残りのお金で満足できるように生活レベルを整える」というお金の原則を守っていればいいからです。

要するに、将来の経済成長を信じて淡々と投資をして、投資に回さなかった分のお金で生活をやりくりするというものです。

お金の原則を守っていれば、将来に関して悲観的になる必要はないのです。

しかし、ここで問題が生じます。それは、投資をすると余計に不安になるということです。

2024年お積立NISAの制度改革を皮切りに、投資をする人が格段に増えてきています。

しかしその中で、日々のニュースで景気後退や経済危機の報道を見ると、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。

株価が下がった、円が暴落した、大企業が倒産した……そんな情報が連日流れてくると、「本当に経済は成長するのか?」と疑いたくなりますよね。

でも、そんな時こそ、長期的な視点で「経済は成長していくものだ」という信念を持つことが重要になります。

経済成長に対する不安

「経済はもう終わるんじゃないか」
「インフレが止まらない、未来が怖い」
「投資を続けて大丈夫なのか?」

こうした声は、景気が悪化する局面や不況の兆しが見えるたびに聞こえてきます。特にSNSの発達によって、不安が増幅されやすい時代になったと言えるでしょう。

私たち人間は本能的に「損失を回避する」ことに強く反応します。

これは「プロスペクト理論」として知られており、人間は得をすることよりも損をすることを何倍も大きく感じてしまうのです。

例えば、1万円を得る嬉しさよりも、1万円を失う苦しさの方がずっと大きいと感じてしまう。だから、株価が少し下がっただけで「大暴落だ!」と感じてしまうわけです。

さらに、メディアはセンセーショナルな悲観的ニュースの方が注目を集めやすいため、意図的に「危機」を煽るような報道を繰り返します。

実際には、長期的には経済は成長しているにも関わらず、下がった時だけクローズアップされるため、「もうだめかも…」という気持ちにさせられてしまうのです。

加えて、近年はAIの進化や暗号資産といった新たな技術の台頭があり、未来が読めなくなってきていると感じる方も多いでしょう。

未来の不透明感が強まるほど、人は安心感を求めて「経済成長なんて幻想だ」と悲観的に考えてしまいがちです。

しかし、その不安の多くは短期的な視点から来るものです。

大切なのは、もっと長いスパンで経済成長を信じることです。

歴史が証明する「経済は成長する」という事実

この世界では、戦争、テロ、金融危機、パンデミックといった、数々の大きな困難が発生してきました。

しかし、そのたびに人類は問題を乗り越え、新たな技術や制度を生み出し、前進してきました。

たとえば、1980年のアメリカのGDPは2.8兆ドル。それが2020年には21兆ドル、2023年には26兆ドルに達しています。

これだけの成長を遂げたこの40年間に何があったかを思い返してみてください。

湾岸戦争、9.11同時多発テロ、リーマン・ショック、コロナ・パンデミック。

どれも世界経済に甚大な影響を与えた出来事です。それでもアメリカの経済は成長を続けています。

では、なぜどんな窮地に立たされても経済は成長するのでしょうか?

それは、人間が「課題に対処する力」を持っているからです。

「必要は発明の母」という言葉の通り、人類は目の前の問題を放置しません。

常に「なんとかしよう」と試行錯誤を繰り返し、その結果として技術革新や制度改革を生み出してきたのです。

そういう人間の性質があるから、資本主義というものが成り立つわけです。そして資本主義というのは、資本家の資本が拡大していくようにデザインされているので、この世界の資本に投資し続ければ、自ずと自分の資産も拡大していくということになります。

AIや暗号資産といった新技術の登場も、未知への不安であると同時に、新たな産業や価値を生み出すチャンスでもあります。

かつてインターネットが普及した当時も、多くの人が「これは危険なものだ」と懐疑的でしたが、今や生活に欠かせないインフラとなっています。

これと同じように、新しい技術はいつか当たり前のものになり、我々の生活に溶け込むようになります。未来は常に予測不能で不安に満ちていますが、それでも人間は進化し、成長していくのは間違いないでしょう。

そしてそれが、経済成長の源なのです。

淡々と投資を続ける

例えばあなたが、収入の10%をインデックス投資に回し、残りの資金で生活をしながらコツコツと貯金を続けたとしましょう。

このシンプルなルールを10年、20年と続けていけば、資産はゆっくりと、しかし確実に増えていきます。

どんなに大暴落があっても、長期的に見れば経済は復活してきました。

リーマン・ショックで世界中の株価が暴落した2008年も、その後の回復を経て2020年代には市場は過去最高を更新するほどになりました。

もちろん、一時的な損失や下落局面では精神的に動揺することもあるでしょう。

そんなときでも、経済は成長するのだと信じて淡々と投資を続けることが、勝つための有効打となるわけです。

「経済成長は幻想だ」という声

ここまで述べてきたように、「経済は成長する」という考えをもつことは重要ですが、それでもこの考えに対して懐疑的な人たちもいます。

・環境破壊や人口減少によって、もうこれ以上の成長は見込めない。

・資本主義は限界を迎えており、格差が広がるだけ。

・経済成長は一部の人だけが得をする構造になっている。

確かに、こうした視点にも一理あります。

気候変動や資源の枯渇、先進国の少子高齢化などは無視できない問題です。

また、経済成長の果実が一部の富裕層に偏っている現状も、社会的課題として残っている。

しかし、それでも、人類はこうした課題に向き合い続ける結果、経済は成長していくと信じる方が良いでしょう。

再生可能エネルギーの普及、持続可能な開発目標(SDGs)、グリーン経済の推進など、「成長と持続可能性の両立」に向けた取り組みも進んでいます。

「経済は成長しない」と考えることは、未来への挑戦を放棄することに等しいのです。

私たちにはまだ、より良い世界を作る力がある。そう信じることが、第一歩なのです。

経済の成長を信じることが人生の安定に繋がる

経済は揺れ動きます。しかし、そのたびに人類は立ち上がり、新たな価値を創造してきました。

「どんな困難に直面しても、人類は必ずそれを乗り越える」

この事実を信じることで、未来に希望を持って歩むことができるのです。

そして淡々と投資を続けるということ。短期的に株価は変動しますが、それに動じずに淡々と投資を続ける。

こういった姿勢が、お金の不安を克服するのに重要な姿勢だと言えます。

淡々と投資を続けるのがどうしても怖いという場合は、もちろん貯金でも構いません。

投資も貯金も、あなたの未来の選択肢を広げてくれます。恐れに支配されず、長期的な視野で経済を見つめていきましょう。

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