あいさつ
こんにちは、薬学博士、作家のれおんと申します。
この度は、「科学が切り開く未来の扉」を訪れて頂きありがとうございます。
当サイトは、脳科学を駆使して「今この瞬間を生きる」をコンセプトに、情報を発信していくことを目的として運営しています。
今この瞬間を生きるというのは非常に難しいことです。
なぜなら、資本主義社会という価値観が画一化された世界で、レールから外れたら負けという不安がのしかかって、過去を後悔したり、未来を不安に感じたりすることが多いからです。
あなたも、「5年前にもっと勉強しておけば」とか、「この道を選ばなければよかった」とか考えたり、「将来仕事があるのか不安だ」と感じて今この瞬間に集中できなくなった経験があるのではないでしょうか?
私も同じです。かつての私は、できることなら好き放題遊んでいた時期に戻って、こんなつまらない世界とはおさらばしたいとばかり考えていました。
しかし過去をいくら振り返っても、過去に戻ることはできません。
現時点の科学では、未来にはタイムスリップできるかもしれないが、過去に戻ることはできないだろうということになっていますから、残念ながら過去に戻ることは諦める他ありません。
では一体どうすればいいのか?
話は簡単です。今からこの世界を、目の前の出来事を味わっていけばいいのです。
確かにこの世界で今この瞬間を生きるのは難しいかもしれない。過去や未来の圧力は非常に強く、どうしても屈するしかない状況もある。
しかし安心して下さい。今この瞬間を生きる方法は存在します。
私についてきて下さい。必ずあなたを今この瞬間へと連れ戻し、あなただけの素晴らしい人生を楽しめるようにします。
「すべての人が今この瞬間を生きて、人生を謳歌するような世界を見てみたい」
これが私の夢です。この夢を叶えるために当サイトは存在しています。
さて、大口を叩きましたが、具体的なコンセプトのお話をしましょう。
今この瞬間を生きるというのは、過去でも未来でもなく、まさに今目の前で起こっている全ての出来事を楽しむ姿勢のことです。
過去に対する後悔、未来に対する不安などというものは想像上の産物に過ぎませんから、これらはあくまで、失敗を繰り返さないようにしたり、身を滅ぼさないようにするための道具として使う程度にとどめて、意識を今に集中させるのが良いのです。
ただそうは言っても、病気、仕事、周りの人間、お金、欲望、恥など、心を無意識のうちに縛り、意識を過去や未来に向けさせてくるものは非常に多い。
そこで、これら問題を科学の観点から対処し、心の縛りを少しでも軽くし、今この瞬間を生きるための知恵を紹介していくのが、当サイトの基本コンセプトになります。
私はかつて本当に苦しい日々を過ごしました。過去を振り返っては後悔し、未来を想像しては不安で仕方なくなる、自分らしい人生なんて程遠い、真っ暗な毎日を過ごしていた。
しかし、知恵を身につけることでこの苦しみは克服できることを知りました。
それ以来、私は自分らしい人生を、豊かな人生を、今この瞬間を楽しむことができるようになりました。
もしあなたが、かつての私と同じように苦しい日々を過ごしているのなら、私を頼って下さい。
大丈夫です。今この瞬間を生きることで幸せになるのは、思いのほか簡単ですから。
今を生きるとは
現代社会において「今を生きる」ことができないと、私たちの心は急速に疲弊していきます。
たとえば、美味しい料理を目の前にしながら、スマートフォンでYouTube動画を流し見していたら、その食事の時間は果たして価値あるひとときと言えるでしょうか。
友人と向かい合って話しているのに、頭の中は明日のプレゼン資料のことでいっぱい──その会話は本当に楽しいでしょうか。
今この瞬間を味わうとは、食べ物の味や香りを全身で感じ取り、友人の仕草や表情から感情を読み取り、心で共有することです。
しかし近年、こうした「瞬間の価値」は相対的に低下しているように思われます。食事は「コスパ重視」で短時間で済ませるものとされ、飲み会は「時間の無駄」とみなされる風潮も広がっています。
これは、未来に視点が向かいすぎている証拠です。
もちろん、未来を計画することは無意味ではありません。
貯金やキャリア設計、旅行の計画など、先を見越すことは人生の安定と楽しみをもたらします。
しかし、それが過剰になると、私たちは常に「次のこと」に急き立てられ、心は休まらず、幸福感は低下します。
私たちが実際に生きられるのは、過去でも未来でもなく「今」だけです。
未来の不安を思い描きすぎれば、幸福の種を踏みつぶしてしまいます。深刻さばかりが募り、日常の彩りは失われていきます。
だからこそ、「今を生きる」ことは、幸福のために欠かすことのできない生き方なのです。
では、今を生きるというのはどういうことか?
「今を生きる」というのは、単に刹那的に楽しむこととは違います。
それは、目の前の現実に意識を向け、自分が何を感じているのかをきちんと受け止める態度のことです。
たとえば、コーヒーを飲むとき。
その苦みや香り、カップの温もりを味わいながら、ゆっくりと口に運ぶ。
その瞬間にしかない感覚が、確かに自分の人生を形づくっています。
でも多くの人は、その時間を「ついで」に過ごしてしまいます。
SNSを見ながら、仕事のことを考えながら。
未来を思い描くことは悪くありません。過去を振り返ることにも意味があります。
ただ、それらはあくまで「今」という地盤の上でこそ意味を持つのです。
地盤がないままに未来や過去を行き来すれば、足は空を踏むばかりで、安心も充足も得られません。
「今を生きる」ことは、私たちの心に余裕を与えます。
余裕があると、人にも優しくでき、自分にも優しくできます。
そうして、日々の中で小さな幸せを見つける力が強まっていくのです。
結局のところ、人生は一瞬一瞬の積み重ねです。
その一瞬を丁寧に生きることが、やがて大きな幸福へとつながっていきます。
今を生きるための5つの軸
「将来お金が足りなくなるのではないか?」
「仕事を失ったらどうしよう」
「結婚できるのか不安」
様々な不安を抱えやすい時代に生きる我々は、苦しみに囚われて今を生きることが難しくなる可能性が非常に高いです。
テクノロジーの進化とともに情報量は爆発的に増え、将来に対する漠然とした恐れが増幅される時代となりました。
その結果、「今」を生きることが困難になり、常に未来のリスクに怯えながら暮らす人が少なくありません。
このような不安は、心理学的にも「曖昧さへの不耐性(intolerance of uncertainty)」という概念で説明されています。
これは、人が将来の不確実性に耐えられない状態であり、慢性的なストレスや不安障害の要因の一つとされています。
つまり、不安は放置しておくと心の中で増幅し、「今ここ」に意識を向けることがますます困難になります。
そのため、不安を手放し、「今この瞬間」を豊かに生きるためには、自分の軸を持ち、そこに意識を集中させることが必要です。
しかし、不安というのは漠然としたもので、一度抱えるとそこから逃れることは非常に難しい。
不安から解放され、今を生きるためには、明確な道標が必要になるのです。
では、そんな道標はあるのでしょうか?
その答えが、今を生きるための5つの軸になります。
5つの軸とは、以下の通りです。
1:健康を手に入れる
2:お金の不安をなくす
3:繋がりに感謝する
4:退屈を克服する
5:無我に至る
これら5つの軸に丁寧に向き合い、それぞれを少しずつでも実践していくことで、不安に飲み込まれず、「今この瞬間」を生きる力が育っていきます。
健康を手に入れる
今この瞬間を生きるためのトレーニングの鍵となるのが、幸福感の維持に深く関わる神経伝達物質「セロトニン」です。
セロトニンは脳内で覚醒や情緒の安定を司る物質であり、その働きによって私たちは日々を穏やかに過ごすことができます。
セロトニンは「やる気」や「興奮」に関わるドーパミンと拮抗関係にあり、過剰な興奮を抑えて精神を安定させる役割を果たします。
反対に、セロトニンが不足すると、些細なことで怒りや不安を感じやすくなり、心身に悪影響を及ぼすことが知られています。
では、セロトニンを整えるにはどうすればよいのでしょうか。
鍵は「生活習慣」の改善にあります。
食事、運動、睡眠はすべてセロトニン合成の基盤であり、これらをおろそかにしては効果的なメンタルトレーニングは成り立ちません。
たとえば、朝食でトリプトファンを多く含む食品(バナナ、納豆、卵など)を摂取し、日中は軽くウォーキングを行うことで、セロトニンの分泌が安定します。
生活習慣は野球で言えば「グラウンド」のようなものです。グラウンドがデコボコでは、いくら技術練習をしても成果は出ません。
同じように、生活の土台が乱れていれば、いくら「今を生きよう」と心がけても、意識は不安や苛立ちに引き戻されてしまいます。
だからこそ、まずは生活習慣という土台を整えることが、今を楽しむための第一歩なのです。
ここでは、食事、運動、睡眠について整えていきます。
もし生活習慣が乱れていると感じた場合は、今からゆっくりと改善していきましょう。
それこそが、今この瞬間を生きるための第一歩です。
お金の不安をなくす
今この瞬間を生きようと思っても、つい将来への不安を呼び起こしてしまうのが、お金です。
お金の有無が人生の満足度に影響を与えることは、心理学や経済学の研究でも繰り返し示されています。
たしかに「お金がすべてではない」というのは事実です。
しかし、経済的な余裕は日常の多くの不安を和らげ、精神的な自由をもたらします。
たとえば、健康への不安は経済的余裕によって軽減されます。
日本の国民皆保険制度によって基本的な医療は受けられますが、治療の選択肢や予防医療、収入減への備えなどは経済力があってこそ可能になるからです。
キャリアの面でも、資金があれば選択肢は広がります。
転職活動中に生活費の心配をせずに済むことや、新しいスキルを学ぶための受講料を負担できることは、理想の仕事を追求するうえで大きな力になります。
人間関係においても、経済的な余裕は「嫌な関係から距離を置く自由」や「大切な人を喜ばせる余裕」を生み出します。
愛情そのものはお金では買えませんが、良好な関係を維持し、共に過ごす時間や機会を創り出すうえで、お金は重要な資源となります。
では一体どうすればお金の不安から解放されるのでしょうか?
経済的安定のために必要な原則は極めてシンプルです。
「収入の一部を投資に回し、残りのお金で満足できる生活水準を整える。」
これだけです。
古代バビロニアの教訓を描いた世界的ベストセラー『バビロン大富豪の教え』でも、「収入の1割を貯蓄・投資し、残りの9割で生活せよ」と説かれています。歴史的にも、この考え方は富を築く普遍的な方法とされてきました。
現代においては、例えば収入の10〜20%を年利5%程度を期待できるインデックスファンドへ長期積立し、同時に固定費や保険を見直して生活コストを抑えることが効果的です。
こうした生活を続ける人で、慢性的にお金に困っている例はほとんど見られません。
しかし、この原則を守れている人はほとんどいないのです。
そこでここでは、お金の原則を守るための知恵を提供していきます。
お金の不安がなくなれば、今この瞬間に集中して生きていくことができるようになるはずです。
繋がりに感謝する
健康体でお金の不安もそこまでないのに、なぜか今この瞬間に集中できない。
何かと不安になって、仕事も遊びも楽しめない。
この不安の正体は一体何なのでしょうか?
それは、「孤独への不安」です。
仕事を失ったらお金の面だけでなく、人との繋がりを失ってしまうだろうという不安。
結婚できなかったら天涯孤独の身になるだろうという不安。
現代の漠然とした不安というのは、突き詰めれば孤独への不安なのです。
人間は生まれた時から色々なことを予測するように進化してきました。
その結果として農業の発展や科学技術の発展、経済成長を実現させてきたわけです。
しかし、進化の過程で身につけた未来の予測能力によって、我々は簡単に自分が死ぬことを予測できるようになってしまいました。
生物は死を恐るように進化してきたのに、死の恐怖を簡単に予測できるように進化した人類は、明らかなミスマッチを起こしています。
死というのは絶対の孤独です。死ぬ時はどうしても1人になるしかないという事実は避けられません。
死を恐れる本能があるのに、予測能力のせいで死の恐怖から抜け出すことができないわけですから、苦しいのは当たり前なのです。
この世界は生きているだけで苦しいという仏教の教えは、この進化のミスマッチに由来すると考えられます。
では、どうすれば苦しみから解放されるのか?
その答えは、「孤独の克服」です。
死を克服するのは現代の技術を持ってしても難しいですが、孤独への恐怖というのは自分の力で克服することが可能です。
孤独を恐れることがなければ、死の恐怖をかなり軽減することができるため、あなたは苦しみから解放され、今この瞬間を誰よりも真剣に生きていくことができるのです。
退屈を克服する
私たちはかつてないほど恵まれた時代に生きています。
一日中労働していなければ生きていけなかった時代は過ぎ、自由に使える時間は十分にある。
しかし、なぜか楽しくない。
今この瞬間を生きているということを喜べない。
一体どういうことなのか?
それは、自由に使える時間が多いゆえに暇になってしまったからです。
余暇が与えられると人は何をしていいのか分からなくなる。
その結果、人はやるべきことを人に与えてもらう必要が生じました。
流行り廃りに乗っては、すぐに飽きて暇になってしまう。
そうして今生きていることの喜びを失ってしまうわけです。
我々は、退屈を克服する術を身につける必要があるのです。
ここでは、今を生きるため、退屈を克服する方法を模索していきます。
やることがなくても、今この瞬間を味わうことができるようになるにはどうしたらいいのか?
そして、自分が本当にワクワクすることを見つけるにはどうしたらいいのか?
この疑問に答えが出ると、今この瞬間を生きていくことができるでしょう。
無我に至る
目の前の仕事を真剣にこなし、この世界とのつながりに感謝し、人目を気にせずやってみたいことに挑戦し、今ある幸福を噛みしめる──。
こうした習慣を築くことができれば、私たちは確実に「今この瞬間」を生き、幸福感を高められます。
しかし、現実の世界にはその習慣を崩す二つの大きな要因があります。それが欲望と理不尽な出来事です。
欲望は本来、生存や成長を促す原動力ですが、放っておくと際限なく膨らみ、やがて制御不能になります。
「もっと稼ぎたい」「もっと認められたい」「もっと便利にしたい」といった欲求は、一度満たされてもすぐに新たな欲望へと形を変え、心を未来志向へ引きずり、今この瞬間の満足を奪っていきます。
この無限に膨らむ欲望を制するための有効な方法の一つが瞑想です。瞑想は、過去や未来に向かう思考を静め、注意を「今」に戻す習慣的トレーニングです。
瞑想を続けると、欲望や絶望に飲み込まれそうな瞬間でも、一呼吸おいて行動を選択できるようになります。
この「間」があることで、私たちは必要以上に未来や他人の目に振り回されず、今この瞬間の幸福を味わえるようになります。
欲望と絶望を制する力は、生き方の舵を自分の手に取り戻す力です。そして、その第一歩が瞑想なのです。