成果を求められ、それに応えられない不安というのは拭いきれないものです。
成果を出さなければ同期においていかれる。
いつまでも昇進できなければ周りからバカにされてしまう。
いつか早期退職を進められて仕事が無くなるかもしれない。
そんな不安を抱えながら、成果を出すために頑張る必要があるわけです。しかしそれは苦しいもので、目の前の仕事に集中できなくなる原因でもあります。
確かに仕事というのは成果で全てが決まります。
1日10時間働いて成果がでない人間よりも、1日1時間しか働いていないのに成果を出す人間の方が価値があるとみなされるのが資本主義社会というものです。
そのため、成果を求めることは重要です。しかも成果がでなかったら単純に楽しくないので、メンタル的にも成果はあった方が良い。
しかし、成果がでないことを焦る必要はありません。
成果というのはまあ相対的なもので、すごい成果を出している人がいると自分の成果が霞んで見えなくなってしまうという性質があります。
しかしあなたの仕事によって成果がでていないなんてことは一切ない。
なぜなら、あなたの仕事の結果次第で、あなたが次にとる行動も、周りの人がとる行動も変化し、予測不能な成果に繋がるからです。
例え目標の達成に失敗したとしても、その失敗は次の行動の改善に結びついていくので、これも一つの成果であるとみなすことができる。
行動の改善から改善されたアウトプットが得られて、そこから行動を見極めて次の行動に繋げる。
そういうことをしていれば、それらの積み上げはあなただけの成果となります。
その成果は必ず他の人の仕事にも影響しますから、必要な成果なのです。
あるいはどうしても必要とされる成果を出せずに早期退職を迫られたとして、それは悪いことではありません。なぜなら、その先のキャリア選択で自分の得意分野に進み、成果を挙げられる可能性が開けるからです。
それまでの試行錯誤の中で、自分の不得意分野だけは見えてくると思います。それならば、不得意な分野を回避して次の仕事に取り組めば良い。
不得意の回避というのは幸福への近道です。迷わず進めばいい。
このように、成果がでないことを焦る必要はなく、自分だけの成果というものを見失わないようにすることと、必要な成果が出せずにつまらない思いをするなら、不得意分野を見極めて、それを回避するように仕事を変更すればいいだけだということを意識していれば、深刻にならずに目の前の仕事に集中できるでしょう。
もしこんな理屈ではメンタルの不調が癒せないということなら、目の前の仕事で誰よりも優れた分かりやすい成果を出すしかありません。
優れた成果を確実に出す再現性の高い方法はありませんが、以下の書籍を読むと仕事の進め方が変わってくるのでおすすめです。
「〇秒思考」
また、筆者の拙著「マインドハック」を読むことで仕事への意識は決定的に変わりますので、読んでみてください。
まとめ
仕事で成果が出ていないなどということはない。
面白い成果が出ないなら、自分の不得意分野を回避してキャリアを選択し、幸福になるチャンスである。