自信があるとそれだけで面白い
自信がある人というのは、一緒にいてとても楽しいです。
そして面白い男は女性にモテるので、さらに自信がついていくという好循環が成立します。
昨今は自信がある人の方が少ないでしょう。
普段から過酷な競争社会に身を置いているのですから、当然の話です。
その中であなたが自信を持っていた場合、あなたは確実に目立つ存在になることができます。
人間というのは、違和感のあるものをよく覚えるように進化してきました。そうでないと、例えば急な天気の変化の予兆や毒きのこの色を覚えることができず、生存に不利だからです。
自信がある人はそれだけで違和感を醸し出すことができ、結果的に印象に残りやすいです。
そうして印象に残した上で、脳内物質によりドキドキ感や幸福感を操ることができたら、女性はあなたのことを忘れることができません。
つまり、恋に落ちるということです。
また、自信があれば当然迷いなく女性にアプローチしていくことができますから、自信があるだけでかなり恋愛を有利に進めることができるわけです。
自信をつけるのは簡単
自信をつけるのは難しいと感じる方が多いと思います。
特に日本人の場合は、自信がある人の方が珍しいくらいです。
これは「沈黙の文化」という言葉にも代表されるように、日本では周りの空気を読むことで、言葉を使わなくてもコミュニケーションが取れることが美徳とされてきたことが一因です。
周りの空気を読めるというのは、日本にて暮らしていくなら必須の能力とも言えますが、空気を読み過ぎると、自分の意見や行動をひたすら他者と照らし合わせて考えることにも繋がり、これによって自信をどんどん失っていきます。
例えば、こんな経験はありませんか?
小学校にて、自分が正しいと思ったことを言った結果、それを周りの人から馬鹿にされ、恥ずかしい思いをした。
その後、小学校では少し大人しく過ごすようになった。
このように、空気を読む能力に対するフィードバックは小学校の時点で始まっています。
このような文化の中で育ってきた場合、自信を持つという方が難しいでしょう。
ではどうすれば自信をつけられるのか?
難しい問題のようにも思えますが、解決方法はとてもシンプルです。
それは、自分を受け入れるということです。
自分を受け入れることができたら、揺るがない自信をつけることができます。
他人なんて全く関係なく、自分を受け入れるだけなので、競争の勝ち負けに依存することもありません。
能力主義の社会で自信を手にいれるなら、自分を受け入れるための行動を日々重ねていくのが最善なのです。
自信をつける方法
さて、ここからは自信をつけるための具体的な行動について紹介します。
自信をつける方法、つまり自分を受け入れるためにできる行動は以下の3つです。
1.見た目から変える
2.小さな約束を守る
3.共同体感覚に至る
1.見た目から変える
自信がある人の特徴を思い浮かべてください。
胸を張っていて背筋が伸びている、声がはっきりしている、髪型や服装がビシッと決まっている….
このような特徴が真っ先に思いつくと思いますが、これらは全て見た目や態度の話です。
自信がある人の見た目や態度を真似する際には、本物の自信は全く必要ありません。
そして自信がある見た目や態度を続けていると、あなたの脳は、あなたが自信に満ちているのだと勘違いするのです。
脳は論理的に動いているようで、実は98%が無意識によって動いています。
そのため、自信のあるふりをし続けるだけで、脳は、あなたに自信があるのだと勘違いします。
これが意外と侮れない効果を発揮するので、自信のあるふりをするのは非常に効果的な手法になります。
そして見た目を変えるというのは、自信があるふりをする際に最も簡単で、最も効果が高い方法です。
胸を張って背筋を伸ばし、口を大きく開けてはっきりと話し、髪型は美容院でしっかりセットしてもらい、綺麗な洋服に身を包む。
これで自分のことを好きになり、受け入れることができるようになった結果、自信を作ることができます。
手っ取り早く自信をつけたいなら、まずは見た目から変えてみて下さい。
すぐに効果が出るはずです。
人は見た目が9割
自信をつける際に覚えておいてほしいことがあります。
それは、人は見た目が9割であるということです。
あなたは、メラビアンの法則というものをご存知でしょうか?
メラビアンの法則とは、1971年に心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した法則で、「コミュニケーションにおいては、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の比率で影響を持つ」というものです。
何を言うかというのは対人関係において7%しか影響を与えず、どんな姿の人がどのような声で話すかが93%の影響を持ちます。
つまり、コミュニケーションにおいては、人は見た目が9割なのです。
デート中にどんな言葉で相手を褒めるか、あるいはどんな内容のトークをするかということを考えてもほとんど効果がありません。
実際のところ内容よりも、どのように相手を褒めるか、あるいはどのように身振り手振りや声のトーンを変えてトークを進行させるかということの方がよほど重要です。
これを意識していないと、どんな恋愛テクニックや褒め言葉、トーク内容を用意しても無駄です。
メラビアンの法則については様々な追試が行われていて、厳密には上記の割合ではない可能性が指摘されていますが、一貫してコミュニケーションにおける見た目の重要性は示されています。
そのため、見た目を意識しないという選択肢はありません。
何を話すかではなく、どう話すかに意識を向けるようにしましょう。
話の内容によって声のトーンや話すテンポ、間の取り方を調整したり、身振り手振りを大きくしたりするというのが、何を話すかということよりも重要です。
どれだけつまらない話でも、話し方が上手ければ面白いように聞こえます。
例えばお笑い芸人のトークが面白いのは、内容が良いからではなく、話し方が上手いからです。
実際、トーク内容を文字起こししてみると、内容が特別面白いわけではないことが分かるはずです。
お笑い芸人は、どう話すかという技術を洗練しているから、何を話しても面白いのです。
どう話すかについては、お笑い芸人の話し方が非常に参考になるので見ておくといいでしょう。
大事なところで声のトーンを上げる、ゆっくり話す部分を作る、動きを大きめに取り入れるなど、工夫する部分がたくさん見えてきます。
最初は、自分の声質やテンションが似ている芸人を探して、話し方をそっくりそのまま真似してみることをおすすめします。
こうすることで、話の面白さがグッと伝わるようになります。
そしてその話し方を実践できるかどうかは、自信があるかないかによって非常に大きく左右されます。
自信がある場合、何を話しても相手に魅力が伝わります。なぜなら話し方だけで魅力が伝わるから。
自信がない場合、何を話しても無駄です。なぜなら人は見た目が9割だから。
このことからも、やはり自信をつけるのが急務であることがお分かり頂けるのではないかと思います。
自信のある服装をして、胸を張ってみて下さい。
そして揺るぎない自信があるフリをし続けることで、本当の自信が身について、恋愛に臆病になることは無くなっていきます。
2.小さな約束を守る
自信というのは「自分への信頼」です。
自分のことを信じているかどうかで自信の大きさが決まります。
さて、信頼を作る際に必要なことは何だと思いますか?
それは、約束を守ることです。
約束を守らないと、信頼はすぐに崩れます。
例えば、遊ぶ約束をしていた友人が何の連絡も無しに約束を破り、集合地点に現れなかったらどうでしょうか?
よほどの信頼関係が築けていない限り、その友人とはもう関わりたくないと思うはずです。
信頼は、約束を守るかどうかによって決定的に左右されます。
つまり、日頃から自分との約束を守らずに、自信をつけるのは不可能に近いということです。
自信をつける際に必要なのは、自分との約束を守るという日常なのです。
自分との約束とは、例えば「今日はTOEICの問題を100問解く」「今日はケーキを我慢する」「今日は筋トレする」など、日々の意思決定のことです。
私たちは毎日、小さな約束を自分に課しています。
しかし、どれだけその小さな約束を守れているでしょうか?
友人との約束はしっかり守るけど、自分との小さな約束は破ることが多いのではないでしょうか?
「今日はTOEICの問題を100問解こうと思ったけど、50問やったら疲れたし今日はもう終わりでいいか」
「今日はケーキを我慢しようと思ったけど、明日からまた減量すればいいか」
このようなことを毎日続けていると、自分への信頼はどんどん失われていきます。
なぜ友人との約束は守るのに、自分との約束は守らないのでしょうか?
自分を大切にしないと、自信をつけることは非常に難しいです。
脳は信頼を非常に大切にしますから、信頼のない相手に対しては嫌悪感を爆発させてしまうのです。
自分との約束を破ってばかりでは、いくら自信があるふりをしても、脳はなかなか自分への信頼、つまり自信を形成しなくなってしまう。
つまり自信をつけるなら、自分との約束を守ることは必須の条件なのです。
もし自分との約束を破ってばかりだと感じたなら、約束を少し緩めて下さい。
守れない約束は最初からしないというのが鉄則です。
例えば「今日はTOEICの問題を解く」という約束をする場合、必ず余裕を持って基準を設定するようにしましょう。
「今日はTOEICの問題を100問解く」という約束は達成するのが難しいことが多いので、おすすめできません。
「今日はTOEICの問題を5問解く」というように、約束は軽いものにしておきましょう。
そして、約束は必ず守るようにして、自分はしっかり自分との約束を守る人間なのだと脳に言い聞かせます。
このようなことを継続すれば、自信を形成することができるようになります。
また、TOEICの問題を5問解くなんて簡単なことを継続しても、目標達成が遅くなって自信が失われるのではないかという心配があるかと思いますが、その心配はありません。
どんなに小さな約束でも、守っていれば自信はつきますし、人は一旦行動するともっと行動したくなる習性があるため、目標達成が遅くなることもないからです。
例えばTOEICの問題を5問解いた場合、約束を守れて自信がつくことに加え、「せっかくだからもう少し問題を解くか」となって気がついたら50問でも100問でも解いてしまうことがあります。
「今日はTOEICの問題を5問解く。続けたかったらもう少し解いてもいいよ」
これくらいの約束をしておくと、自信をつけつつ、目標達成にもスムーズに近づいていけることでしょう。
とにかく「守れそうな約束をする。守れない約束はしない。」ということを心がけるようにしましょう。
他人と比較してはならない
また、自分との約束を守り続け、過去の自分より今の自分の方が成長していることを実感すると、自信の源になります。
そこで、過去の自分と競争するという方法を紹介します。
決して他人とは競争せず、自分の成長にフォーカスするという方法です。
昨今はとにかく競争が激しく、気が付いたらつい他人との競争に身を置くことになります。
例えば仕事だったら、成果の大きさによって無意識に同僚との競争を思い浮かべてしまうでしょう。
また、彼女を作るというのも競争です。
女性を一番ドキドキさせ、幸せな気持ちにした男性ただ1人が、その女性を彼女にすることができます。
これは競争にほかなりません。
こういう競争が日常的に行われ、勝ち負けが決まっているのですから、他人との競争で自信をつけたり失ったりしていたらキリがない。
確かに、競争は人間の本能に刻み込まれたものです。
人類が狩猟採集民族だった頃から、競争というのは常に存在していました。
しかし、競争に負けても死ななくなったこの時代においては、わざわざ激しい競争に身を置く必要もないわけです。
では、人生において競争は不要なのかというと、そういうわけでもありません。
競争は人間の本能であり、そもそも競争から自由になることはできないわけです。
また、競争があるからこそ人間は成長できるものであり、競争から逃げるのはもったいないという側面もあります。
他者と競うのはやめた方が良い。しかし競争からは逃げられないし、逃げる必要もない。
なんだか矛盾しているように感じられますが、実は矛盾しない道が一つあります。
それが「過去の自分と競争する」です。
過去の自分と競争するようにすれば、無駄に消耗することもなければ、停滞することもない。
非常にシンプルですが、充実した生き方になるのです。
過去の自分と競争するメリット
自信をつけるために過去の自分と競争するのはとても効果的です。
まず、過去の自分に負けても死なないというのは大きなメリットでしょう。
競争相手の能力は互角であり、置かれた条件、状況も同じです。過去の自分だけものすごく頭が良いというケースなんてほとんどありません。
だとしたら、過去の自分は最高の競争相手になります。仮に負けても、次は勝ってやろうというゲームのような感覚になり、決して深刻になることはないわけです。
その結果、エネルギーを無駄にすることなく成長していけるようになる。成長した自分を受け入れ、自信をつけることができる。
過去の自分と競争するというのは、自信をつける上では非常に好都合なのです。
やはり成果が出ると嬉しいですし、もっとやろうという活力になりますから、理不尽ではない競争に身を置いて、自分を成長させていくことができれば、これほど素晴らしいことはないと思います。
また、人間は少しでも進捗を実感できた時に幸福感を感じるようになっています。例えば複数の研究により、仕事を進める際に最もモチベーションに影響する要素は「進捗があること」だと報告されています。
進捗があればそれだけで仕事が楽しくなり、自信をつけることができるということです。
しかし、進捗を測る際に他者が介入すると、途端に自信を失ってしまう。相対的にみて自分が前に進んでいないように感じるからです。
売り上げ1万円の自分と売り上げ100万円の同僚がいたとします。この場合、せっかく売り上げ1万円という進捗があるのに、100万円という数字と比べると、自分の進捗がゼロに感じられてしまう。こういうケースはよくある話です。
これでは満足感を得ることはないでしょう。結局、他者と比べることに終わりはありません。この世界は統計学で成り立っていて、必ず極端に成果を出す人が存在するからです。そんな極端なケースと比べたら、自分の成果はゼロに等しい。
毎日1枚ずつ500円貯金をしてコツコツ貯める喜びは、総資産26兆円(500円玉520億枚分、1日1枚の貯金で約1400万年かかる)のイーロン・マスクに比べたら無に等しい感覚がする。
しかしそんな競争に意味はないでしょう。不確実性がある世界で他者と競争するというのは、どう足掻いても不幸への第一歩なのです。
過去の自分と競争しましょう。少なくとも今日のあなたは昨日のあなたよりも前に進んでいるのだということを実感できた時、自己受容に至ることができ、自信を持つことができるようになります。
過去の自分と競争するために
では過去の自分と競争するためにはどうすればいいのか?
これは難しく考える必要なんてありません。今日の自分が生み出した進捗を確認して、誉めるようにすればいいのです。
日記を用意しましょう。紙でも電子メモでも構いません。
そして、今日の自分が昨日の自分よりもうまくできたことを書いていくのです。
今日は10個英単語を覚えた。
今日は500円貯金した。
今日は本を一冊読み終えた。
こんなことを記録し続けるのです。そして定期的に日記を見返していきます。見返す時用に、日記に心境などを軽く書いておくといいでしょう。
その時の悩みを振り返り、現在の自分はその悩みに対してどのくらい成長できているかを確認することができて、より効果的です。
私は進捗や悩みを毎日記録して、定期的に振り返るようにしています。その結果、他者と比較して深刻になっていた自分はいなくなり、自信がグッと上がりました。
自信をつけたいと考えているなら、試してみると良いでしょう。
3.共同体感覚に至る
自信をつけるために承認欲求を満たそうとする人が多いですが、これはおすすめできません。
人から褒められ、認められた時に自尊心は満たされると感じられるでしょうが、自尊心は他人から承認されるかどうかによって決定されるというわけではありません。
ここを勘違いすると、終わりのない承認欲求の追及に囚われることになります。
自尊心は当然高い方がいいですから、この勘違いによって人々は強い承認欲求を持ち、自尊心を高めるために日々認められようと努力しています。
しかし現代の日本は、30年も経済成長せず、非常に貧しくなってしまった。
映画を早送りで見なければ競争から振るい落とされるという危機感があるほど、日本というのは深刻な社会になってしまいました。
そんな社会では、承認されるのは非常に難しい。
自尊心を満たすために承認欲求を追い求めても、承認されるのはどんどん難しくなっているのですから、有効な手段ではないということは分かるでしょう。
そのため、自尊心のために承認欲求を追い求めるという戦略を変更する必要があります。
今私たちが取れる確実な手段は、少なくとも隣の人のことを尊敬して受け入れて、自分にできることをして隣の人に貢献し、そしてその貢献感で自尊心を高めるということです。
つまり、共同体感覚に至るということです。
共同体感覚とは、アドラーが提唱した概念で、「人間は互いに支え合う存在であり、その世界の中に自分がいる」という感覚のことです。
そして、共同体感覚に至るための最も効果的な方法は、「目の前の仕事をきちんとこなして、他者の役に立つ」ことです。
目の前の仕事を通して人の役に立つと、自分が世界と繋がったような感覚を感じることができ、自分の価値を実感しやすくなる。
自分の価値を実感したら、自分の価値だけは誰にも奪われないことが分かり、他者を信頼することができるようになる。
他者を信頼できれば、他者を愛し、もっと貢献したいと考えるようになる。
こういうサイクルを回すことができれば、共同体感覚に至り、自分が唯一無二の存在であることを確信できるようになります。
そうして自分が共同体に確かに存在するのだと実感することで、自尊心を満たすことができるのです。
誰かの役に立つ。そうして世界の一部になる。
世界の一部になるというのは、特別優れたことをしなくても達成できます。例えば5分くらい仕事するだけでも、その仕事によって何か他の仕事が生み出されたり、誰かが時間を短縮できたり、恩恵を受けたりして世界は動くわけです。
その時その瞬間にその仕事をしたのはあなただけですから、世界を動かしたのはあなただけの功績になります。
ここまで吹っ切れた考え方をするのも無理があるとは思いますが、実際のところほんの少しの仕事で世界は動くわけですから、決して嘘ではないわけです。
仕事をする必要ももはやありません。
家族や友人に笑顔を向けるだけで、笑顔を向けられた人はほんの少し幸福になって、ほんの少し前向きな行動をとって、というように変化していきますから、笑顔を向けるというだけでも世界は良い方向に動いていきます。
あなたはあなたができることをして世界の一部になればいいのです。
そしてその中でどうしても周りと折り合いがつかない部分が出てきたら、それを自分の個性として愛することができるようになる。
哲学者の三木清は、自信を持つというのは「自分を個性として理解すること」だと述べています。
自分という個性が世界を唯一無二の方向に動かしているのだと実感できた時、あなたには揺るがない自信が満ちることでしょう。
そして、目の前の女性を彼女として愛し続ける準備が整うわけです。
とにかく与える、ただし自己犠牲はしない
他者に貢献することが、共同体感覚にいたり、自信を持つための秘訣です。
ただしこの時、真面目な人ほど他者への貢献を最大化しようと頑張り、自分を蔑ろにすることが多い。ここは注意が必要です。
他者への貢献を最大化するというのは、自分の価値を全て他人に委ねるということになりますから、かえって危険なのです。
「目の前の仕事をきちんとこなして、他者の役に立つ」
この原則さえ守っていれば、余計なことは考えなくても共同体感覚が身についていきます。
認められるかどうかは関係ありません。
認められるかどうかは相手次第であって、自分が介入することはできません。ですから考えるだけ無駄です。
相手がどう思うかなんて関係なく、ただ自分は相手を尊敬し、相手に貢献する。
とにかく相手に、自分の持てる力を尽くして与えるのです。
これは決して自己犠牲ではありません。
与えるという行為は、貧しくなることでも、犠牲だから美徳だということでもありません。
与えることによって自分の力、価値を実感する。その生命力の高まりこそ、与えることの本質です。
フロムの言う通り、「与えるという行為は自分の生命力の表現」なのです。
「嫌われる勇気」というベストセラーの本で提唱されている生き方はこういう生き方です。
承認欲求なんて捨てて、自分は相手に貢献することだけを考える。
決して自己犠牲はせずに、できる範囲で貢献する。
そうして自分は人の役に立っていると思い込むことで自分の価値を実感し、心の底から他者を信頼し、繋がることで、この世界の一部として生きていることを実感する。
このような生き方を貫くことができたら、自尊心が満たされるようになるはずです。
そして自分の価値を実感しているのですから、女性から嫌われることを恐れる必要もありませんし、頑張って認められる必要もありません。
とにかく目の前の仕事を真剣にこなし、他者に貢献して共同体感覚に至ることができたら、必ず自信に満ち溢れます。
その確かな自信が、モテるための余裕に繋がっていくのです。
言葉と意識の関係
それでも自信が無くなる時はあるでしょう。そんな時は、普段使っている言葉を変えるのが有効です。
我々の意識というのは現時点では科学的に解明されていません。現在の科学では、脳の特的領域の役割や細胞の働き、シナプスの情報伝達経路などはかなり明確に調べられるようになりました。しかし、いくら脳を精密に調べられるようになったからといって、「では意識とは何か?」という問いには手も足も出ない。これが現状なのです。
そんな「意識」ですが、実は量子力学の観点からの研究が行われるようになりました。
生物は量子力学の影響というのを強く受けていることが示唆されていて、例えば生物種の進化における重要な現象である遺伝子変異というのは、「量子トンネル効果」というものが働いているために引き起こされるものだという論文があったり、渡り鳥が量子力学を駆使して地磁気を観測し、一定の方向に飛んでいけるのだと主張する論文があったりします。
実は意識の世界も量子力学の観点から説明がつくのではないか?意識は、目に見えない「バイオフォトン」という量子が形成しているのではないか?これが近年の研究の流れです。
現時点では仮説の段階に留まっていますが、実際に脳の微小管と呼ばれる構造において量子効果が観測されていることから、意識における量子の働きというものについても今後さらに研究が進むと考えられます。
では、仮に意識が量子的な振る舞いを見せるとしましょう。
この世界は無数の量子が相互作用することで成り立つ世界です。
周りで起きている出来事全てが量子の相互作用として説明がつき、そしてその量子が自分の意識という量子と相互作用して、自分の意思を形成していると考えることができます。
量子には、ペアとなる量子の状態が決まると、もう片方の量子の状態も決定されてしまうという性質があります。
わかりやすく言うと、棒で繋がった二つのコインです。
コイン1が表なら、コイン2は必ず裏になり、コイン1が裏なら、コイン2は必ず表になるというような関係性が成り立つとしたら、コイン1の状態が決まると、コイン2の状態も決定されることになります。
もしコイン2だけが箱で覆われていたとしても、コイン1の状態を見ただけでコイン2の状態を言い当てることができるでしょう。
量子にはこのように、ペアとなる量子の状態が決まると、もう片方の量子の状態も決定されてしまうという性質があります。これが量子もつれと呼ばれる性質です。
さて、この量子もつれが意識にどう関係するのか?
言葉というのは意識に強く影響します。
つまり、普段使っている言葉で意識を司る量子が確定し、量子もつれによって意識が形成されてしまうのではないか、ということです。
例えば何か悩みが生じた際、「どこがダメなんだろう」と自問すると、ダメであるという現状が確定し、それを乗り越えるという難問が目の前に現れることで深刻になったりします。
一方、「どうしたらもっと良くなるだろう」と自問すると、現時点でもすでに良い状態だけど、もっと充実する可能性があるのだ、というポジティブな生き方で量子が確定し、ますます日々が充実するようになります。
普段使う言葉というのは、我々の意識の根源です。
そのため、言葉遣いに気を付けるだけでも自信を持って今を過ごすことができるようになります。
言葉と意識の科学的な関係性は未だ明らかとなっていませんが、言葉が意識を形成するというのは直感的にも理解しやすいはずです。
良い状態の意識を持つためにも、日々の言葉を良い状態にするのが効果的だと考えられます。
感謝の気持ちを持つ
共同体感覚に至ることができたら揺るがない自信をつけることができますが、もう一つだけ重要な要素をお伝えしておきます。
それは、感謝の気持ちです。
あなたはこの世界に対して感謝の気持ちをちゃんと持っているでしょうか?
感謝というのは、他人に何かをしてもらった時だけにするものではありません。
今この瞬間、生きている自分に感謝する。
今この瞬間、自分が生きているこの世界に感謝する。
こういう感謝の気持ちの方が大事だったりします。
しかし、この世界に生きていることへの感謝というのは、忙しい現代社会では忘れ去られがちです。
昔は神に感謝する習慣があったため、この世界に生きていることに対する感謝というものを忘れにくかった。
しかし現在はそんな風習は廃れ、毎日目の前のことに精一杯で感謝する暇もありません。
ですがそんな時だからこそ、この世界への感謝というものを改めて思い出して欲しいのです。
あなたが今生きているのは、両親のおかげであり、両親を産み育ててくれたご先祖様だったり、酸素を生み出してくれている植物だったり、私たちの血肉になっている豚や牛、魚だったり、そういった命のおかげです。
そういった命に思いを馳せれば、この人生は自分だけのものではないことがよく分かるでしょう。
この人生は自分だけのものではないのですから、今この瞬間を生きているだけで、生きている意味が生まれます。
だって死んだら家族が困る。少なくとも自分が働いている場所でのお金の動き方や、仲間の意識が変わる。
そうして少しずつ宇宙の構造が変化する。
あなたが今この瞬間を生きることにはとてつもない意味があります。明石家さんまさんが言うように、「生きているだけで丸儲け」なのです。
生きている間にしか宇宙には貢献できない。恩返しをすることはできない。
素敵な人生を提供してくれた宇宙に感謝し、貢献していくという心持ちになれた時に、あなたには自信がみなぎり、今この瞬間を大切に、丁寧に生きていくことができるようになるでしょう。
そしてその日々の積み重ねが本当の自信に繋がっていきます。
毎日一つでいいので、この世界に感謝する習慣をつけましょう。
どんなに些細なことでも構いません。
「今日は晴れていて気持ちが良かった。ありがとう」
「今日はゲームが楽しかった。ゲームを作ってくれた全ての人にありがとう」
「今日は仕事がうまくいった。この仕事に関わる全ての人にありがとう」
一日一つだけ感謝することから始めてみてください。最初はあれこれ感謝したいことが溢れてくるでしょうが、グッと堪えて一日一つだけ感謝するようにしてください。
このように継続のハードルを下げることで、毎日感謝の習慣を続けることができるようになります。
感謝は毎日続けてこそ真価を発揮します。
「一日一つだけ感謝する」
これを意識するだけでも、共同体感覚に至るのはとても簡単になります。
世界に感謝して、世界に貢献し、自分の価値を実感している人が、自信を失う理由はありません。
揺るがない自信を手にするためにも、感謝の習慣をつけていきましょう。
まとめ
恋愛に悩む男が自信を身につける方法は以下の3つ
1.見た目から変える
2.小さな約束を守る
3.共同体感覚に至る