孤独は非常に大きなストレスですが、実は孤独というのは、解釈次第ではこの世界に存在しない概念です。
確かに孤独感というものは存在します。寂しいと思うことは誰にだってあるはずです。
しかし、絶対的な孤独、つまりこの世界と全く繋がっていない状態になることは決してできません。
そういう意味では、孤独はこの世界には存在しないのです。
縁起という概念
あなたは縁起というものをご存知でしょうか？
縁起というのは仏教による教えのひとつで、全てのものは相互に関係しあい、個として独立したものはないという考え方のことです。
例えば、あなたという存在はまさに縁起によって成り立っています。
かつて両親が出会い、母親からあなたが生まれ、必死にここまで育て上げられた。
学校では様々な人と関わり合ってあなたの自我が形成され、今のあなたの生き方の糧となっています。
もっと遡れば、あなたの両親があの日あの時あの場所で出会ったのも縁起です。
なぜあなたの両親がそこで出会ったのか説明するのは、現代科学をもってしても不可能です。
両親それぞれが様々な経験を通して仕事を選んだり、住む場所を選んだりしたうえで出会っているのですから、とんでもない確率です。
また、あなたがこの記事を読んでいるのも縁起によるものです。
SNSでたどり着いたのか検索に引っかかったのか、私には知る術がありませんが、この繋がりに心から感謝しています。
つまり、あなたという存在から、今あなたが何をしているのかも含めて全て縁起によって繋がっているということです。
このように縁起というものを意識するだけでも、全ての物事に繋がりを見出し、孤独を感じる必要がそもそもないことがわかります。
孤独はこの世界には存在しないのです。
孤独を乗り越える方法
では、具体的に縁起を意識して孤独を乗り越える方法について考えてみましょう。
まず、日常生活の中で自分が他者や環境とどのように関わっているのかを意識することです。
例えば、朝起きてから夜寝るまでの間に、どれだけの人や物、環境と関わっているかを思い出してみてください。
友人や家族、職場の同僚、通りすがりの人、インターネットでの交流など、無数の繋がりがあることに気づくでしょう。
次に、自分が他者や社会にどのように貢献しているのかを考えることも大切です。
仕事や趣味、ボランティア活動などを通じて、誰かの役に立っていることを認識することで、自分の存在価値を感じることができます。
自分が一人で生きているわけではない、他者との繋がりの中で生かされているという実感が孤独感を和らげてくれるでしょう。
さらに、縁起の考え方を深めるために、仏教の教えや哲学書を読んでみるのもおすすめです。
理解を深めることで、自分と世界との繋がりをより強く感じることができるようになります。
まとめ
孤独はこの世界には存在しないということを理解し、縁起を意識することで、孤独感に悩まされることなく、豊かな人間関係を築いていくことができるでしょう。
あなたがこの世界と深く繋がっていることを忘れずに、日々の生活を大切に過ごしてください。
